今回は、2021年映画『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』の公開に合わせてキット化された主人公機であるΞ(クスィー)ガンダムをレビューします!
HGUCナンバリングは238番、2021年4月24日発売で値段は6,600円(税10%込)。
本キットは『閃光のハサウェイ』の映画化に合わせてカトキハジメ氏により新たなデザインとなっています。
変更点で特に特徴的な点は、胸部あたりのカラーリングではないでしょうか。
旧デザインでは青を基調としたデザインであったものが、カトキ氏のデザインでは白を基調としたものになっています。
最新の技術で可動ギミックが表現されており、作っていてとても楽しいキットになっています。
HG RX-105 Ξ(クスィー)ガンダムとは
本機は、反地球連邦政府運動「マフティー」のリーダーであるマフティー・ナビーユ・エリンが搭乗するMSです。
そしてこのマフティー・ナビーユ・エリンの正体は、なんとロンドベルの司令を務めるブライト・ノアの息子であるハサウェイ・ノアなんです!
って、本サイトを見ている方には当たり前の話ですね。
しかし「閃光のハサウェイ」でのハサウェイは、凛々しい大人になりましたね。
そのハサウェイが搭乗するΞ(クスィー)ガンダムですが、キットの説明書には次のように紹介されています。
反地球連邦政府運動「マフティー」がアデレード会議襲撃のために用意されたモビルスーツ(MS)が、このΞガンダムである。RX-104FF ペーネロペーと同じく第五世代MSに分類される機体で、開発と建造はアナハイム・エレクトロニクス社が手掛けたとされる。本機の特徴として、機体内蔵型のミノフスキー・フライト・ユニットを実装、さらに最新システムのビーム・バリアを装備した点が挙げられる。ペーネロペーは同様の機能をオプション・ユニットに依存していたため、Ξガンダムこそが単独で機能する完成された第五世代MSだったといえる。さらに、ビーム・ライフルやシールドといった標準的な装備に加え、ファンネル・ミサイルを搭載するなど、重装備な機体であった点も特徴である。大型の腕部も外見上の特徴で、前腕部は3連装ミサイルのコンテナも兼用していた。このように極めて高い完成度を有するΞガンダムは、ハサウェイ・ノアをパイロットとして、ペーネロペー、そしてキルケー部隊と戦いを繰り広げた。
HGUC Ξガンダム説明書より
ランナー紹介
ランナー数は、PS樹脂で成形された17枚、ビームサーベルのクリアパーツ2枚、シール1枚で構成されています。最近のキットらしく、ポリキャップはありません。
付属パーツ・武器紹介
付属パーツ・武器は、シールド、ビーム・ライフル、ビーム・サーベル2本と標準的な装備になっています。
手のパーツは、左右の平手パーツ、左右のビーム・サーベル用握り手パーツ、右手のビーム・ライフル用握り手パーツの5つとなっています。
平手のパーツがあると、ポージングに躍動感が出てきますよね。
大きさ比較
本キットはHGの中でも最大級の大きさで、その全長は約20cmです。
約12~13cmのHGガンダムと比べると、その差は歴然です。
全身・各部ディテール紹介
全身
素組で組み立てあがったΞガンダムがこちら。パーツを組み上げるだけで、色分けもしっかりしているので、無塗装派にもやさしいキットです。HGではありますが、かなりのボリュームです。
横からです。パーツひとつ、ひとつにモールド造形がしっかりしており、高クォリティーです。
右斜め後ろから。大型のキットですが、足裏の接地面が広いことから安定して自立します。
頭部
頭部はいわゆるガンダムタイプなのですが、少し悪役っぽい雰囲気になっています。
左右をはめ込む形の造形ですが、後頭部の合わせ目部分はモールド化されていることから、目立ちません。
アンテナやフェイス部分などに独特な形が再現されていて、赤や黄色だけでなく左右のグレー部分も色分けされています。
ブレードアンテナがやや大きめになっており、首はポリキャップではなく通常のプラパーツでの造形になっています。
胸部
胸部ですが、顔のようなデザインとなっており、尖ったパーツが多め。
色分けは左右フィン部の黄色や真ん中の赤色部分が分割で再現されています。
この特徴的なフィン部は少し可動します。また正面からはほとんど見えませんが、側面部には青色の部分も再現されています。
肩部・腕部
両肩には大型のアーマーが付いていて、展開することが出来ます。また裏面には細かいモールド造形も刻まれています。
肩上部にはサーベルが収納されていて、根元から細かく動かすことが出来ます。
腕部は太めの造形で、特に肘から下はかなりのボリュームです。
手首も大型で根元のジョイントなど、普通のHGキットとは少し違った作りになっています。
腰部
上半身と比べると、シンプルなデザインになっています。肩と同様にアーマーの裏側にはグレーの色分けとフィンファンネルを模した細かいディテールが入っています。
脚部
脚部も全体的に太めで、膝から下にかけて大きめのパーツで構成されていることから、迫力のあるプロポーションをしています。
脚部内側もグレーやオレンジのパーツなど色分けが分割されていて、膝、ウイング、足首などシャープなパーツが多めです。
足首は前後に長くなっており、裏側には肉抜きはなく、一部グレーの色分けとディテールが入っています。
バックパック
真ん中に大きなバーニアが縦に2基。左右には巨大なスタビライザーが装備されています。
スタビライザーの一部はシールで黄色に色分けがされています。大きな面積を占めているので、ここだけ塗装してもいいかもしれません。
可動域確認
首は付け根が太めのポールジョイントになっており、上下大きめに可動させることができます。
頬のパーツが干渉しますが、左右に動かすことも可能です。
腕や脚部の可動域は広く、大きく左右に動かすことが出来ます。
しかしこのキット、可動域は広いのですが、パーツが多く干渉してしまうことが多いので、無理に動かすとパーツ破損の危険があるので、気を付けて動かしてください。
膝は深く曲げることができます。またスタビライザーも動かせます。
フライトフォーム
肩アーマーと背部のスタピライザーを展開することで、フライト・フォームになります。一部パーツの差し替えが必要となりますが、簡単にフォームチェンジが可能です。
しかしこのフォームを飾るためには、アクションベースが必須となります。私はアクションベース1を利用しています。
モビルスーツフォーム
それでは、モビルスーツフォームでアクションポーズを取らせてみます。
「ハサウェイって……あのハサウェイ・ノアか?」
「君の想像通りだと思う」
『……でなければ、シャアが起こした反乱も、あの時、死んでいった人たちの霊もなぐさめられない……』
『……死ぬぐらいは、みんなやってきたことだ。ぼくにだって、ちゃんとできるはずだ』
「ギギ…。朝になったら、僕の前から消えろ」
「いつまでも友達だと思っている。わすれないぜ?」
「ああ、僕もだ。大佐・・・」
「マフティーとしていいたいことはいった。
いつかは、人類の健やかな精神が、この地球をまもると信じている。
それまでは、人の犯した過ちは、今後ともマフティーが粛清しつづける。」
マフティー側の戦力であるΞガンダムとメッサー。
HG RX-105 Ξガンダムの感想
HG RX-105 Ξ(クスィー)ガンダムは、いかがでしたか?
映画公開前に発売された本キットですが、可動域が多めで派手なポーズを再現することが出来ます。
今回紹介したのは単体版ですが、ペーネロペーとエフェクトがセットになっているものもありますので、そちらもおすすめです。
かなりボリュームの大きいキットですが、組み立てはそんなに難しくありませんので、安心してチャレンジしてみてください。
一番難しいのは最近のガンプラ人気のおかげで、入手困難であることだと思います。
他のキットも含めてバンダイさんが再販を頑張ってくれていますが、どこの店にいってもガンプラが枯渇気味ですよね。本当に転売目的で購入するのは、やめてほしいですね。
最後までありがとうございました。他のキットのレビューも是非ご覧ください!
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